平成28年5月14日蚕糸記念館での活動報告
「
今年もバラ園開場の季節となりまして、恒例の蚕糸記念館での活動が始まりました。
私は住まいが近いもので朝散歩ついでにバラ園に足を踏み入れますと、何ともいえぬかぐわしい香りが漂っています。
雨の心配もなく、バラの花も見事に咲き揃いまして、何か所もある駐車場は早々と満杯になっているようでした。
本日の担当は、桑の木クラフトをA見・W野伝道師、座繰り体験をY澤伝道師とY田が担当しました。又、お世話役のN屋伝道師(副理事)も駐車場が大混雑の中駆けつけて下さいました。
爽やかな五月晴れの中、バラ園は多くの来場者であふれ、先ずは桑の木クラフトに足をとめて、ニスが乾く間に座繰り体験をされるのがいつも通りの流れでした。
あふれる様な笑顔で話しかけながら筆をふるうA見さんと、物静かなお世話役のW野さんの名コンビは今年も健在です。
座繰り体験にもご家族連れから若いカップルまでたくさんの来場者がありました。た。
お連れの方が座繰り器を回す姿を写メに収める方が多く、又、不思議そうに下から覗き込むお子さんもいました。
その中に、沼田の薄根で養蚕農家をされていたという方がお見えになりまして、我がY澤伝道師もご実家が養蚕をされていた関係で「どれくらいやっていたのですか」と問い掛けた処「200やってました」との会話がありました。それがどんな規模なのか私には全く分かりませんでしたが、その200と言う数字はとても膨大なものであることも教えていただきました。
県外から初めてお見えになった方や、この季節には度々お訪ね下さっている方など様々でしたが、皆様交代で楽しくハンドルを回し繭付けも体験されまして、特にご自身で引いた生糸のお土産はとても好評でした。
予定時間を少しオーバーしましたが、来場者が疎らになってきたのを機に本日の活動は無事終了となりました。
文化財保護課の大澤様には準備段階から大変お世話になりまして有難うございました。伝道師の皆様、お疲れ様でした。 文責:Y田S子
【編集者脚注】報告書の中で「200やってました」の200は蚕種を200グラムふ化させてて養蚕していたということです。蚕種10グラムで1箱として流通していましたので、この家では20箱の蚕種からふ化した解雇を飼育していたことになります。1箱10グラムと言われていますが実際は15グラムくらいはいいていたようです。
1箱の蚕種から約60キログラムの生繭が収穫されます。20箱ですから1200キログラム1.2トンの繭を生産していたことになりますから、大養蚕農家です。