「高崎市立久留馬小学校」での学校キャラバン活動
2月5日(木)に行われた、「高崎市立久留馬小学校」での学校キャラバンについて報告します。
同小学校は、宅地化が進む高崎市郊外、榛名山の裾野に位置する高浜町に所在、同地区はかっては養蚕が盛んな地区として有名でしたが、現在では、ご多分にもれず、校庭から見える風景の中で越屋根のある風景が確認できたのはほんの2、3軒しかありませんでした。
当日は降雪との天気予報でしたが大したことはなく定刻までには全員が集合し、代表者が校長室にご挨拶に伺っている間に、残りの伝道師が会場となる講堂で手分けして世界遺産についてのお話コーナーと上州座繰り体験コーナーの設営、繭を煮る等の準備をして待つことしばし、質問事項を書き込んだと思われる用紙を夾んだ通称「探検ボード」を手にした4年生2クラスの児童や担任の先生方合計約60名が入場、伝道師による自己紹介もそこそこに早速キャラバン活動を開始しました。
今回の学校キャラバンは、パワーポイントを使った世界遺産の話を聞いてクイズに挑戦するグループと、先に上州座繰りの体験を行う2班に分かれ、途中休憩を挟んで交代する形で約90分余りの時間をかけて行われました。どちらのグループも真剣な面持ちで世界遺産の話に聞き入るとともに、目を輝かせながら座繰り体験に取り組んでいるのが印象的でした。
また、休憩時間中や座繰り体験の順番を待つ間にも傍らに控えている伝道師に熱心に質問しながらメモを取る等事前にしっかりと予習して 今回の授業に臨んでいることを感じさせていただけました。
質問する児童と話をしていると、同地区にはまだ狭いながらも桑畑が残っていること、天蚕と思われる繭が木陰で育っている所を見つけたこと等を興奮気味に話す「お蚕」に対する群馬県人の特別な想いのDNAをしっかり引き継いでくれそうな鋭い観察力をもった児童が大勢いることを知り心強く感じた次第です。
また「今日聞いた話や体験を、ご両親やお爺さん・お婆さんに話すと、きっとまた色々楽しい話が聞けるよ。」と話をすると、素直に頷く児童等の姿が中高年の伝道師集団にはとても新鮮に見えました。
今回の参加者は、F田(主として世界遺産のお話を担当)、T山(主として座繰り体験を担当)、H岡、S砂、T越(主として質問への対応)の各伝道師と県世界遺産課の市川職員(主として学校との諸調整とPC操作)の6名でした。
(A.T 記)