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富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

富岡製糸場、国史跡・重文ダブル指定記念主要駅キャンペーン

2006年08月30日 21時53分44秒 | 世界遺産伝道師協会
富岡製糸場が国史跡、そして重文と二重指定になり、世界遺産に向けて、近いうちに補充が見込まれる国内の暫定リストに登載される条件も整えてきています。

県民の力をあわせて、群馬の誇りである富岡製糸場を世界の宝に!と、また一歩前進させていきたいと思います。そのために、二重指定を記念して、県と伝道師協会(上州富岡駅では富岡市と富岡製糸場を愛する会も)が県内主要駅でキャンペーンを展開していきます。

その試行として、8月30日(水)、4時から準備を始め、5時からチラシの配布とマスコットのゆーまちゃんでアッピール、写真パネル解説と活発な啓発活動を展開しました。

活動開始に当たって、富岡製糸場世界遺産伝道師協会長の挨拶と、群馬県西部県民局の山田部長さんの激励を受け伝道師7人、県職員7人が頑張りました。

さすが、群馬県内の主要駅で、富岡製糸場に関心をもっている人も多く、用意した1200枚ほどのチラシは瞬く間に通行人の手に渡っていきました。高崎駅の東口、中二階は人通りが今ひとつ、というところにも拘わらず、極めて効率的な配布状況でした。

パネル展示の説明に立ち寄ってくださる人数は、それほど多くはなかったけれど、来ていただいた方は、しっかりと説明を来ていただきました。

予定したチラシの配布が、約1時間で終わってしまい、うれしい予定の狂い方をしてしまいました。次回から、予定枚数を増量し、さらに予備チラシも用意しておくことになりそうです。本日はうれしい誤算でした。

それでも、休みなく必死になってのチラシの配布は喉も渇きます、富岡行政事務所長さんや伝道師協会長からドリンクの差し入れがあり、喉を潤しての解散になりました。参加者の皆様大変お疲れ様でした。次回からは今日集まったメンバーも各駅に散っていきます。前橋も、桐生も、富岡もしっかり頑張りましょう。

写真は、高崎駅での一場面です。

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上毛新聞が“本格化する世界遺産運動”の特集!

2006年08月29日 23時28分10秒 | 世界遺産伝道師協会
8月29日上毛新聞10面、11面を使って、本格化する富岡製糸場を核とした養蚕・製糸・織物の産業遺産・近代化遺産を世界遺産にしようとする動きを、時間をかけて、手際よくまとめています。

大きな見出しは「息づく『絹』の流れ」「養蚕から製糸、織物へ」として10面をまとめています。先ず、従来の世界遺産の観念が示され、今、新しい視点から産業遺産が世界遺産として注目され、ヨーロッパ諸国では“流行”になっているような形で各国が産業遺産の世界遺産化に取り組んでいる様子まで例示して書かれています。

本県が「養蚕・製糸・織物」の産業遺産として世界遺産にしようとしている遺産の例として伊勢崎市島村・六合村赤岩の養蚕農家群、旧官営富岡製糸場・旧新街屑糸紡績所、桐生のノコギリ屋根群などを挙げ、「養蚕・製糸・織物」の遺産を総合的に見られる本県の産業遺産の特徴を書いています。

さらに、その「養蚕・製糸・織物」が日本の近代産業曙を担い、特に富岡製糸場が日本の産業革命に果たした功績を書いています。県の世界遺産推進室長の「日本の近代化、工業化の原点」というコメントも載せ、富岡製糸場世界遺産伝道師協会長のコメントもついています。

11面は「関門は暫定リスト」「近く特別委発足か」という見出しで、世界遺産になるまでの手続きを分かり易く書いて、富岡製糸場などが、その手順の、どの段階まで来ているのを示しています。このページの“世界遺産へのステップ”の図は分かり易い。

日本の「暫定リスト」の状況が分析され、近くそのリストを補充しないとリストの中に有力な世界遺産候補がなくなってしまうので、文化庁は「早ければ9月に民間有識者でつくる特別委員会を発足、数ヶ月かけて追加登載物件を審議するのではないかと推測されており、本県の富岡製糸場と絹業文化遺産の追加登載に期待が高まっている。」としている。

さらに「世界遺産を目指す国内の主な産業遺産」のリストがあり、特に九州の世界遺産を目指す産業遺産については、それなりの解説をつけています。

上毛新聞が、このような特集を組み、暫定リストへの動向まで書いています。競わなければならない産業遺産もあります。ここから、秋・冬にかけて、「富岡製糸場を世界遺産に!」の運動の手綱を緩めずにしっかりと運動の幅を広げていきたいものです。

写真は富岡製糸場正面。

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群馬県の12市の市議会議員420人が富岡製糸場を見学

2006年08月27日 21時16分27秒 | 世界遺産伝道師協会
上毛新聞8月26日の上毛新聞市域総合版に「県市議会議長研修会」で市議会議員の約420人が富岡製糸場を見学したという記事が載っていました。

かぶら文化ホールで今井幹夫富岡市立美術館長が富岡製糸場の歴史と文化について語り、「世界遺産の暫定リスト登載には県全体の熱気がなくてはならない。皆さんの地域が製糸場とかかわりがあると考えて立ち上がってもらいたい」と呼びかけた。とか書かれていました。今井先生の熱い思いが各市の市議会議員に伝わってくれることを願っています。

また、「県市議会議長会長の勅使河原喜夫富岡市議会議長は『今回の見学をきっかけに各市でも世界遺産登録推進を盛り上げて欲しい』と話していた。」とも書かれていました。全県挙げての議会の活動・運動の広がりを期待したいと思います。特に、養蚕・製糸・織物の重要な産業遺産を抱えている地域については関心の高まりを期待したいと思っています。

富岡市の富岡製糸場外観解説員の方々も大活躍だったようです。大勢の市議会議員の方々を対象の解説大変だったと思います。お疲れ様でした。

写真は富岡製糸場西繭倉庫。


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第6回富岡製糸場世界遺産伝道師養成講座、元気に始まる

2006年08月26日 21時28分07秒 | 世界遺産伝道師協会
8月26日(土)、熱心な受講者35人を迎えて、第6回の伝道師養成講座が始まりました。

世界遺産推進室長の挨拶・伝道師協会長の話のあと、オリエンテーションがあり、自己紹介が始まった。1分の時間制限での話ですが、なかなか時間内に収まらず、言いたいことの方が多かったようです。今回、受講した動機も様々で多士済済の人材が結集していました。

最初の講義は「群馬県の地域と歴史」で、伝道師協会長が担当しました。原始時代から明治時代まで、日本の歴史の中に群馬県がどんなかかわりをもってきたのかを代表的な事象に触れながらの話がありました。

講義2は「蚕糸業の歴史と現状」は世界遺産推進室の地域連携グループリーダーが担当。テキストに沿って、丁寧に歴史や現状に触れたあと、「蚕の一生」は動画を見ながら生解説を手際よく聞かせてくださいました。

お昼を挟んで、講義3は「富岡市の地域と歴史」は富岡が地元の世界遺産推進室員から富岡のことを学びました。富岡市は七日市藩の藩領と宮崎から町を移した富岡の町とは発達が違うことや、中野七蔵という代官の名前をはじめて聞いた人もいました。富岡の街の魅力を、後日、肌で感じてみましょう。

次の講義は「世界遺産と周辺部―バッファゾーンの考え方の実例」では世界遺産には対象遺産だけでなくバッファゾーンが必要なことを学びました。バッファゾーンの存在は大切で、街並の残し方にも工夫が必要で、良い街に復元し保存している実例には心を動かされました。話をしてくれたのは世界遺産推進室の都市計画の専門家でした。

最後の講義は「近代化遺産とは何かー群馬県の場合」「世界遺産登録のしくみ」で近代化遺産研究の群馬県で第一人者の世界遺産推進室長のメイン講義でした。室長の講義に熱が入って時間オーバーになりました。近代化遺産と世界遺産への理解が深まりました。

今日一日の講義は中身が濃く、家での復習にも時間がかかりそうです。富岡製糸場を見学する前に、もう一度講義を振りかっていただければ、と思います。

交流会は賑やかに対話が進み、終わりにあったっては、全員一言、今日の感想や決意を語っていました。全日程終了後、富岡製糸場世界遺産伝道師協会の貴重な戦力になっていただけることを願っています。

写真は富岡製糸場繰糸場の内部です。
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経済産業省、産業遺産を「観光施設に整備する費用」を「支援する方針」

2006年08月25日 23時09分44秒 | 世界遺産伝道師協会
昨日のこのブログでの経済産業省の動きについての続報です。

NHKニュースWeb版の8月20日の記事によると、経済産業省は明治時代に、日本の近代化を支え、今では荒廃している産業遺跡。長崎県の「軍艦島」や「群馬県にある日本人が初めて設計した工場の『旧屑糸紡績所』など」を「観光資源として活用すれば、地域の活性化につながるとして、観光施設に整備する費用や、海外からの観光客を増やすため、ユネスコの世界遺産への登録も支援する方針です。」と報じています。

Asahi.comの8月21日のニュースでは、さらに「経産省は積極的なPR活動を通じて関係者に登録への協力を求めていく。」とも書き足しています。

「新町紡績所」が全国区で見ても注目の産業遺産として日の目を見て来ました。こういう産業遺産に「観光施設に整備する費用」を「支援する」というのです。地元の市民の地道な保存運動が、こうした政策を立案させる力になっていることは間違いありません。

「よみがえれ新町紡績所の会」も「富岡製糸場世界遺産伝道師協会」も自分たちで一歩ずつ積み重ねてきた、保存運動・世界遺産運動に大きい自信を持ちましょう。

「観光施設に整備する費用」を「支援」するというのですから、貴重な産業遺産が所在する市町村は「整備」する主体として、「支援」を受けられるくらいの産業遺産の保存体制や、整備計画の策定できる体制を確立することが急務なのではないでしょうか。

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「経済産業省が新町紡績所の観光地化を支援」と上毛新聞

2006年08月24日 22時49分22秒 | 世界遺産伝道師協会
上毛新聞8月22日(火)の一面に、経済産業省が新町紡績所、長崎市の端島(軍艦島)、北九州市の八幡製鉄所、鹿児島市の観光地化を促すために、本年度は九州の現地調査やシンポジウムを行い、産業遺産としての価値をPRするという。

明治時代の近代化を支えたこれらの施設を「日本のアイデンティーであり、残す使命がある。」と経済産業省は九州の3箇所に雑誌編集者などを九州に派遣し、10月末に東京で開くシンポジウムで観光面の可能性などを発表するということです。

新町紡績所については何をするのかかかれていません。来年だそうです。

今年は「九州で世界遺産を目指す3ヶ所」を支援するようです。

富岡製糸場は対象遺産に入っていません。チョッと耳にした所では、国のレベルでは富岡製糸場は経済産業省の管轄でなく、農林水産省の管轄なのだそうです。

日本では「産業遺産を世界遺産に」と目指すとき、こんなところにも難しさがあるのですね。経済産業省が今年中に、何故、九州の3箇所なのか?色々考えています。

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富岡市が富岡製糸場の史跡の残地を取得

2006年08月23日 22時55分04秒 | 世界遺産伝道師協会
富岡市議会が9月定例議会で富岡製糸場の史跡の残地取得を議決する予定と、上毛新聞(8月22日)が報じています。

購入予定地は、富岡製糸場南東部に隣接する蚕種製造所跡地の約2,700平方メートル。予定価格は8,300万円。費用負担の割合は国が8割、県が1割、市が1割。この購入手続きが済めば、史跡地がすべて富岡市の所有となることになります。

富岡市は、今年1月に片倉製糸から、51,000平方メートルの史跡地を162,100万円で取得しています。この時も費用負担は国が8割、県が1割、市が1割でした。

史跡地がすべて公有化され、その中の建造物は片倉製糸から無償で市に譲渡され、富岡製糸場は名実共に富岡市の物となります。

そこで、ここから、富岡市がこれから富岡製糸場を、どのように管理し、どう活用するのかという、大きな課題をこなしていかなければならないことになります。富岡製糸場が公有化されることによって、富岡市のものというだけでなく、群馬県の、日本の誇りある産業遺産として、近代化遺産として、さらに、世界の宝としての存在を生かせるような管理と活用が期待されています。

目先の計画だけでなく、先の長い見通しをもった対応が必要になります。そして、富岡製糸場が、その周りに育った街を生かしながらの活用をも見込んで、産業遺産らしい、深みの在る活用を期待したいと思っています。

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上州の夏祭りで「富岡製糸場を世界遺産に!」で大活躍

2006年08月22日 23時38分09秒 | 世界遺産伝道師協会
8月20日(日)上州の夏祭りが最高潮に盛り上がる日、富岡製糸場世界遺産伝道師協会のメンバーが座繰り体験に、パネル展示解説に、そして高崎経済大学の学生さんや富岡青年会議所のメンバーの応援を得た演劇隊が舞台で大活躍さてました。

県庁1階県民ホールでの座繰り体験は午前の班にJ伝道師・K伝道師両ベテランはなれたもので、会場に来る人をひき付けていました。午後の部の煮繭までこなしてきていただき感謝です。パネル展示解説はS伝道師をはじめ、M、I,S・S、Nの各伝道師が頑張ってくれました。

午後は座繰りがSさんとMさん、3回目のことになります。大分慣れてきました、子供たちにも積極的に体験してもらうように努力していました。座繰りは人気があり、人が良く集まります。パネル解説はTさん、Kさん、そして、聞かせてもらいながら練習のつもりでと参加してくださったSさん、練習どころか、積極的に解説に参加していただき、実践こそ実力アップの源泉ということを実感されて、充実した時間を過ごされたようで、何よりでした。

演劇隊は野外の特設舞台、八木節、だんべえ踊り、そして太鼓の演奏が入れ替わり立ち代りという形で繰り返される中に、若い力の伝道師協会演劇隊のヘリテイジ仮面ショウは十分に訴える力を持っていました。司会の担当も若い大学生のSさん、観客が熟年層ばかりでしたが、受けていました。暑い中大変にご苦労様でした。真夏の公演は体力が消耗します。若い力の奮闘、そして援軍にきていただいた方々に感謝!感謝!

ベテラン、初心者のバランスも良く多勢の方の参加を頂き有難うございました。これからは、地区ごとに、新しい試みの各駅での活動が待っています。活動用のジャンバーを受けとっていない方も積極的に参加していきましょう。

写真は野外ステージで大活躍の工女ゆーまちゃんと司会のSさん。

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上毛新聞「トルコの世界遺産」(4)【登録に必要な「物語」】(5)【「活用と保護」貫く】

2006年08月19日 22時00分39秒 | 世界遺産伝道師協会
8月18日の記事(4)ではエフェソスの事例が出てきます。トルコの暫定リストから世界遺産員会に推薦されたものの世界遺産に登録されなかった。文化遺産としては他の世界遺産に勝るとも劣らないほどの迫力のある古代遺跡だ。

登録には、遺跡の重要性だけでなく、遺跡を残していくための厳しい管理計画や管理体制も求められています。エフェソスはそこが弱点とされて登録に至らなかったといわれています。

富岡製糸場も歴史的な、また、産業遺産としての価値の上に、地元のしっかりした管理計画、管理体制が求められることになります。遺産そのものだけでなく、それを取り巻く緩衝地帯もまた保存・管理にとって大切な要素に成ります。

上毛新聞にはエフェソスの登録が見送られたのは「推薦遺産や緩衝地帯の範囲を示した地図、管理計画の準備と実行が必要と指摘を受け」たことが原因と書かれています。

また、遺産の質がいいだけでなく、これからの世界遺産には、その遺産が人類にとって大切なものであるというストーリー、物語性が必要だとも書かれています。富岡製糸場の人類的な価値のストーリーをしっかりと整理することが必要になります。

8月19日の記事では、活用の大切さと保護のバランスについても言及しています。富岡製糸場は産業遺産なので、活用することは他の文化遺産よりも大切なことと事だと思います。特に工場であったところです、“動く”と言うことも大切なことだと思います。

新聞記事ではトルコの姿勢について「同国の歴史的遺産に対する取り組みが、活用だけでなく保護にも力を入れていることを忘れてはいけない。観光振興という利益を制限してまで遺跡を守る姿勢を支えているのは、世界遺産を預かる国の誇りである。世界遺産が単なる遺産とは意味合いの異なることを肌で知ることが出来た。」と記しています。

「富岡製糸場を世界遺産に」というときに、この“誇り”が大切なことなのです。富岡の市民が富岡市に富岡製糸場があり続けてきたことに誇りをもち、その富岡製糸場と共に育ってきた、歴史の重みのある今の富岡の街に誇りを持って、保存と活用をしっかりと考えていくことが必要なのです。

富岡製糸場と富岡の街に大きい誇りを持ち、組合製糸の発展も含めて、養蚕・製糸・織物のシステムが発展してきた歴史と伝統に、市民・県民が胸を張って世界遺産を目指せるように出来れば、世界遺産実現への光が見えてくるのではないでしょうか。

写真はエフェソスの図書館跡。

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【観光との両立を探る】トルコの世界遺産・上毛新聞を読んで

2006年08月17日 23時57分20秒 | 世界遺産伝道師協会
8月17日上毛新聞の<トルコの世界遺産>シリーズでは【観光との両立を探る】という見出しで、世界遺産の複合遺産である“ヒエラポリスとパムッカレ”を取り上げています。

[保護政策で温泉復活]という見出しもあります。パムッカレとは日本語に訳すと「綿の城」という意味で、石灰棚の地形が「綿の城」と呼ばれる様相を呈していることからつけられた地名のようです。ここからは温泉が湧き出ていましたが、色々な施設が出来て、泉が出なくなってしまっていたのを、世界遺産になってそれらの施設を除去し、元の姿に戻すことによって温泉が復活してきているという。利用を抑え、石灰棚という貴重な遺産を継承しようとしている事例です。

富岡製糸場を取り巻く景観も、時代と共に変化してきていますが、幸い、富岡の街の基本的な骨組みは変わっていないようです。それは街並も、各家の構えもそういえるのではないでしょうか。基本が残っているのですから、姿、形を元に戻すようにしながら新しい街つくりをすれば、ユニークな街づくりになり、飛騨高山などとはまた味の違った渋い街並になるのではないでしょうか。

フランスのアルケスナン製塩所を取り巻く都市計画は産業施設を中心とした都市計画のはしりとして世界遺産になっています。富岡の街は、「日本で最初の富岡製糸」という近代産業発祥の施設と共に発展してきた街がそのまま残っています。

パムッカレの様に、もとの姿に戻すことで富岡の街を他の街と違った深みのある魅力で訴えることも出来る街にならないでしょうか。また、富岡製糸場と共に同じくらい貴重な富岡の街の姿を再現でき、富岡の街の元気を取り戻すことにつながらないでしょうか。

富岡製糸場と一緒に育ってきた富岡の街を大切にしたいものです。

写真はトルコ・パムッカレの石灰棚。
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