今年のGWは遠出せずに近場のお散歩をしていたのは既に書いた通りです。
GW最後の土曜日、雨予報でしたが意外にも朝から薄日のさすいいお天気。
早起きしたので、まずは宇治川畔へ。
そこで見たのは・・・
あら、綺麗。
前回もご紹介したナヨクサフジがますます沢山に。
いつもの散歩道、行けども行けどもナヨクサフジの群落ばかり・・・
もう何度もご紹介していますが、ナヨクサフジはマメ科ソラマメ属。
ヨーロッパ原産で飼料や緑肥として栽培されているそうです。
日本で初めて報告されたのは1943年。
80年も前に入ってきたナヨクサフジがなぜここ近年あちこちで猛威を振るっているのか・・・
漢字では弱草藤。
名は体を表していないですね。
むしろ在来のクサフジを駆逐し、今ではクサフジが見られる場所がほとんどなくなってしまいました。
いつもの高水敷の散歩道の両側にびっしりと咲いています。
去年はここまでではなかったと思います。
ナヨクサフジの蕾は小さくてくるっと曲がっています。
フジは垂れ下がるので上から下に咲いていきますが、こちらは下から上に咲き上ります。
(1) (2)
(3) (4)
あ~前に行った時も驚いた土手一面に咲くナヨクサフジ。
ますます増えているような・・・
ようやく堤防上に登る階段まで来ました。
この辺りまで来ると、少し様相が変わってきます。
それは何かというと・・・
あれ、アカツメクサが沢山!
ここではナヨクサフジより優勢のようです。
アカツメクサはマメ科シャクジソウ属。
ナヨクサフジと同じマメ科ですね。
アカツメクサは明治時代に牧草として移入されたそうで、ナヨクサフジより歴史は長いです。
マイアルバムで花期を調べてみました。
アカツメクサは4月~10月、年によっては1月くらいにも咲いていることがありました。
一方新興勢力のナヨクサフジは4、5月が主流ですが、2月や7月にも少数咲いていた記録が。
どちらもかなり生命力が強そうです。
アカツメクサに来るナナホシテントウと
ナヨクサフジに来るハチ
ハチはGLさんに聞くと「タイワンタケクマバチ」と。
そういえば、平等院の藤にも沢山来ていたのでフジが好きなのかもです。
アカツメクサには濃いピンクから白までいろんなグラデーションが・・・
ナヨクサフジも負けていません。
ピンクのナヨクサフジ!
仲良く共存していますね。
まるで花束みたい!
ということで、ナヨクサフジとアカツメクサ、勝負ではなくてお友達でした~
最後に、私の行動範囲には見られない、在来のクサフジをご参考まで~
こちらは2017年9月に伊吹山で見たクサフジ。
ナヨクサフジに比べてシックですね。
平地ではどこに行ったら見られるのでしょう・・・
【撮影:2023/5/6 宇治川】