来週19日(水)は、無声映画鑑賞会800回特別記念公演。
なんと弁士楽士総勢37名が出演。
私も二十数年ぶりに無声映画鑑賞会に出演させて頂きます。
いつものコンビ永田雅代さんの音楽で『野情』(別題『銀蛇』)を。
今日、永田さんとリハーサルしたのですが、
「なんでこの作品にしたの?悪くはないけど、登場人物とかストーリーとか佐々木さんの持ち味が活きる作品もっとあるよね。この前の『農夫の妻』みたいなさ〜」
と言われ…

一人20分の持ち時間なので、過去にやった20分くらいの作品から迷いつつ他ではやらない作品を選んだのですが…なんかもう少し手を入れます


やらねばならないことは山積みなのですが…どんな演出かやっぱり観ておきたい!今日しかない!
で、リハーサルの後行ってきました新橋演舞場の『浪人街』。
永田雅代氏と。
『浪人街』の昭和3年の無声映画は、キネマ旬報第一位でした。
マキノ雅弘監督(当時は正博)のデビュー作で、大スターがいなくても演出やシナリオがよければヒットすることを証明した作品です。
原作山上伊太郎。
一昨年白井佳夫先生の解説付き、永田雅代さんの生演奏で活弁し、縮刷版ながらも、観た方々はとても面白がってくれましたし、
白井先生はマキノ映画の面白さを熱く語って下さいました。
今回の新橋演舞場の舞台は、役者目当てに来ている観客がほとんどな感じだったけれど、(主演の丸山隆平くん目当てが多かったんだろうな…)
浪人たちの喜怒哀楽、義理人情、友情愛情なんかが令和の時代に若い女性たちに大歓声で観られている様は微笑ましく、一緒に楽しませて頂きました。
玄理のお新も観られてよかった。
『浪人街』に登場する女は、お新とおぶん
奇しくも今日永田さんとリハーサルした『野情』の女たちもお新とおぶんです…

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます