goo blog サービス終了のお知らせ 

ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都を初めて訪れた親戚。京都旅の初心者が、まずは行きたい東山の見どころを、ミモロが案内します。

2025-01-31 | 京都
「もうすぐ着くかな?」とミモロは、京都東山の「京セラ美術館」の前へ

朝、10時に京都駅そばに宿泊している親戚と待ち合わせ。

開館前の美術館には、すでに入場者が列を作っていました。

「ミモロちゃん~おはようございます!今日はよろしくお願いします!」とこの日が初対面となるミツヒちゃんとそのママ。
長野県に住むママは、ミモロのママのいとこで、ミツヒちゃんはその娘さんです。「ミモロちゃんのことは、ブログで見て知ってますよ~ママからもお話聞いてるし~」と。「初めまして…今日は、ミモロがバッチリ案内するから、任せて!」と張り切るミモロです。

宿泊するホテルのある京都駅から、5番の市バスに乗って、やって来た二人。待ち合わせの場所として、わかりやすいところを選んだミモロです。「ここなら、乗り換えなしで来れるもんね~それに、人が少ないから、すぐに見つかるもん」と、考えて決めた待ち合わせ場所です。

ミツヒちゃんは、19才の東京の大学1年生。来月、オーストラリアへ語学研修で3週間行くというので、その前に日本の文化をもっと知りたいと、京都旅にやって来ました。「中学も高校も修学旅行がコロナのためなくなって、来る予定だった京都に来れなくなっちゃったの~」と。「え~そんなんだ~コロナの時期の学生さんって、結構、楽しい体験少なくなっちゃったんだね~」と、改めてコロナの影響の大きさを感じます。

憧れの京都旅…ミモロの会う前日には、嵐山方向へ行き、「龍安寺」「金閣寺」などに行って来たそう。この日は、ミモロがよく知る東山エリアを巡ります。

「では、さっそく案内するね~まずは、「平安神宮」ね~」と。

東山エリアで、訪れたい場所。「神社としての歴史は新しいけど、京都らしいお庭や平安時代の雰囲気あるから…」と。
本殿に参拝後、「神苑」へ。
「平安神宮」を訪れる観光客の中には、本殿だけで終わってしまう人がいますが、ここの魅力は、「神苑」にあります。
「平安京の建物を復元してるんだよ~ちょっとサイズは小さいけど…」と説明。

「こっちだよ~」と、馴れた足取りで、「神苑」を案内。

「今は、なんにもお花がないけど、春は紅枝垂れ桜が凄くキレイなの~」と庭の魅力を語ります。

「広いのね~」とミツヒちゃんのママ。「うん、まだ、これからだよ~」と、ドンドン歩くミモロです。

「ここの小川は、琵琶湖の水なの…見て~シジミがいっぱいいるでしょ!」と小川の中を覗きます。
「う!大きなシジミがいる~」と驚くミツヒちゃんのママ。

「ワ~ホントだ。初めて見た~」とミモロもビックリするほどの大きな貝。どうもシジミではないようですが…。それがいくつも。「これもしかしたら外来種の貝かも~」と冷静なミツヒちゃん。「うん、あり得るね~」とミモロ。
後で神社の方に伺いましたが、よくわからないそう…。

「鴨もいる~自然がいっぱいね~」と。「うん、この町の中に、自然があるのが京都の魅力なんだよ~」と誇らしげにいうミモロです。

「こっち~」と、池の周りの散策コースから外れて、池の飛び石へ。

ちょっとスリルがある体験も楽しいのも。

「ここが、撮影スポットのひとつ…東山が見えるし、屋根のある橋の「泰平閣」が見えるでしょ!」と。

「ホント、すごくキレイな景色!」と感激する二人…。「あの~ミモロちゃん、そんなところに立って大丈夫??気を付けてね~」と、柵の上に立つミモロを見てヒヤヒヤ。「こういう所に立つのミモロ得意なんだもん!」と。

ほとんど人がいない「神苑」。「京都って、今の時期空いてるんだ~よかった~」というミツヒちゃんのママ。
「うん、ここはね~」と。ミモロは、これから案内するほかの場所の状態をちょっと心配します。

観光客が喜ぶ場所の「泰平閣」。

池に渡る橋は、いつもは、大勢の観光客が座って景色を眺めますが、この日は、時間も早かったためか、人蔭もありません。
まさに独占状態…ここで、お決まりの記念撮影を…


「ね~ここの景色いいでしょ~平安時代みたいで~」と、「泰平閣」が最もよく見える場所へ。


「平安神宮」を案内して、次に向かうは、「京セラ美術館」。

今回は、京都の町歩きが第一目的なので、展示は見ずに、建物だけを案内します。

建築家のパパの影響で、建物には興味がある二人。熱心にアチコチ見ています。
「ここの装飾がスゴイ…石材がいい~」と、建物の細部も見学。

「あっちが、動物園で、その先が南禅寺…。そこは、また別の機会に行ってね~」とミモロは、大鳥居から三条通方向へ。

「ちょっと早いけど、お昼ご飯にしない?」とミモロ。「あの~何が食べたい?」とリクエストを求めます。

「う~にしんそばかな…」とミツヒちゃん。「案内したお店があるけど…これから行く方向とは逆だから…」とミモロの頭には、丸太町通りの北側「聖護院門跡」そばの「河道屋養老」が浮かびます。そこは京都旅に来るお友達を案内する場所のひとつ。

「天ぷら好き?」とミモロ。「うん、好き~」とミツヒちゃん。そこで…
琵琶湖疏水から分流する白川沿いに歩き、「東山駅」そばのてんぷらの「京とみ」へ。
 
ここのお友達をよく案内するお店です。幸いテーブル席に座れ、ミモロおすすめの天ぷら膳を頂きます。
「美味しい!軽い感じで食べやすい!だし巻き卵も絶品!」と大喜びの二人です。

「ミモロちゃんと一緒じゃないと、このお店入らないよね~スマホで見ても、どこのお店に行ったらいいかわからないもの」とミツヒちゃんのママ。スマホでお店を検索すると、観光客、特に外国人観光客に人気のお店が出てきて、「よくわからない」と思うことが多いと。「ここミモロ、よく来てるの~お店の方々にもお世話になってるんだ~」とミモロ。

次々にお客様が…「さぁ、次の場所へ行くよ~」とミモロ。

白川沿いに歩いて、細い住宅の間の道を抜けて、目指すは「知恩院」です。
その途中にある「得浄明院」に二人は、「あ、ここ善光寺の関係だって~!」といたく興味を示します。
境内に入って「ここでは、戒壇巡りができるんだよ~」とミモロがいうと、「わ~善光寺と同じだ~」と。そう二人は長野県に住んでいたので、そこにはお詣りしたことがあるのでした。「何に感激するのか…」案内する人によると、つくづく思うミモロです。

19才のミツヒちゃんにとって、まずはよくガイドブックで見る京都の名所を訪れることが最優先。そこの詳しい歴史などを語るより、見るポイントとスゴイ!と思う場所に案内するミモロ。
「今回の旅が京都を好きになってもらう第一歩になれば…」と。

「浄土宗の大本山の知恩院に行くよ」と、ミモロは、ドンドン歩きます。

<ブログを見たら 金魚鉢をクリックしてね 応援よろしく!ミモロより
人気ブログランキング

ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら

[ミモロの京都暮らしカレンダー2025」可愛いミモロをおそばに…

ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、[email protected]まで
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[第59回 京の冬の旅」。非公開文化財特別公開。3月18日まで。京の町中のいけばな発祥の地「六角堂」へ

2025-01-30 | 歴史・史跡
「今年も始まってますよ~」とミモロが、毎年楽しみにしている冬の非公開文化財特別公開「京の冬の旅」。

京都市内15カ所の寺院で、通常、拝見できない貴重な文化財が特別公開されています。

期間は、3月18日(火曜)で、公開受付時間は、10:00~16:00 一か所800円で拝観できます。

ミモロが、この日向かったのは、京都の町の中心部、烏丸六角にある「頂法寺」通称「六角堂」で、その位置は、「京都のへそ」と言われる、町のど真ん中にあります。

飛鳥時代に 用明天皇2年(587)に、聖徳太子が創建し、遣隋使として大陸に渡った小野妹子が初代住職になったと伝えられる京都で最も歴史ある寺院のひとつと言われます。

六角形で、屋根には、金色の宝珠が輝く独特な建物である本堂は、明治10年に再建されたもので、その中には、ご本尊の如意輪観世音菩薩像が祀られています。「ご本尊は、秘仏だから拝めないけど、今回は、特別に内陣に入れるから、おそばに行けるね~」とミモロは、いそいそと出かけたのです。


まずは、本堂へ。そこで参拝…。

六角の形をしているのは、仏教の教えである「六根清浄を願う」という祈りを込めた形から…

さぁ、内陣にも行きましょう。
「いつも頑張ってるね~ご苦労様~」とミモロは、お線香を備える香炉の鬼のそばへ。いっしょに重い炉を持ち上げます。


「京の冬の旅」の受付を済ませ、ガイドの方の指示に従い、本堂へと進みます。
秘仏の如意輪観音菩薩像は、小さな金色の厨子の中で、もちろん拝見できませんが、そのお厨子の姿を拝見できるのも、貴重。
お前立の「如意輪観音坐像」を、すぐそばで拝めるだけでも感激。

「ここの場所には、比叡山から親鸞さまが、毎晩通ったんでしょ」とミモロ。そう、浄土真宗の開祖である親鸞は若き日にここへ通い続けます。「スゴイよね~比叡山からここまで毎日歩いて往復したんだよ~」と、その情熱と体力にも驚くものが…

さて、今回の「京の冬の旅」で、ここは初公開。
いけばな発祥の地と言われ、現在も華道家元の池坊の拠点です。池坊のお家元は、代々、ここのご住職も兼務されています。

本堂のそばには、モダンな建物が…。池坊の活動の拠点である「いけばな資料館」などが。

「ここの中で寺宝も特別展示、拝見できるだって~」と、ガイドさんに促され、そちらへも向かいます。


「わ~キレイな建物だね~」とミモロはキョロキョロ。さまざまな場所にいけなばがあり、その場所に華やぎをもたらしています。
「ここの3階にエレベーターで上がるんだって~」と、ミモロは、広いエントランスホールを進んでいると…
「あれなんだろ???」と突然、エレベーターとは違う方向に走り出したミモロ。

なんとそこには、木々が立ち並ぶスペースが…よく見ると、そこには、小鳥が飛び交っています。
「白い文鳥かな??」とガラスのそばに行くミモロ。キンカチョウなど数種類の小鳥が、広々した空間を飛び回っているのです。

「あ、小鳥のお家だ~」と、枝に吊り下げられた小屋には、それぞれ小鳥の家族が住んでいるよう…
「ミモロが作った巣箱には、小鳥住んでない…やっぱり大きすぎるのかな???」と山里久多の山に置いた巣箱を思います。

空調の設備も万全、外敵もいなくて、餌も豊富なこの場所は、まさに楽園かも…。

ミモロは、しばらく鳥たちの観察を…
あの~ミモロ、3階に行って、貴重な宝物を拝見しましょう…と促します。「あ、そうだった~」とすっかり小鳥に心奪われていたミモロでした。

3階の特別展示スペースには、弘法大師作と言われる本尊を収納する厨子をはじめ、池坊の貴重な花図などを見ることができます。

「町の真ん中だから、これからお買い物に行くんでしょ…」とミモロ。そう「大丸」まですぐだからデパ地下へ。

ぜひ「京の冬の旅」で…

<ブログを見たら 金魚鉢をクリックしてね 応援よろしく!ミモロより
人気ブログランキング

ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら

[ミモロの京都暮らしカレンダー2025」可愛いミモロをおそばに…

ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、[email protected]まで
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

広大な敷地を有する「修学院離宮」。後水尾上皇の壮大な回遊式庭園の世界…「上離宮」へ

2025-01-29 | 歴史・史跡
「この景色、凄いよね~」と、眼下に広がる池と島の絶妙な配置に感激するミモロ。

ここは、「修学院離宮」の「上離宮」の景色です。

ミモロが訪れた12月下旬は、すでに紅葉は終わっていましたが、以前、まさに紅葉の時期に訪れた時は、池の中の島には、赤、黄色、オレンジ、緑の木々が本当に見事な美しさを見せてくれました。

「修学院離宮」の中で、一番高い場所にある「上離宮」。谷川を堰き止めて作った「浴龍池」を中心に展開される大規模な回遊式庭園です。「本当に後水尾上皇さまって、スケール大きいねぇ~」とミモロ。確かに、これほどの規模の回遊式庭園は、京都には他にありません。さすがです…。「龍が水浴びする池って名前だね~もしかして、ネッシーみたいな龍が池にいるのかもね~」と。

そのお庭を眺める建物の「隣雲亭」は、六畳一間と三畳二間で、床も棚もないシンプルな作り。一切の装飾を排除し自然と向き合うためにある建物なのです。「ここだけ、ミニマリストなんだ~」

「でも、ここで池の景色を眺めながら、お昼寝したら気持ちいいだろうねぇ~風も心地よいし…。きっと夕焼けもキレイだよ~」と想像するミモロ。普段暮らす「京都御所」では、このような開放的な景色は望めなかったはず。雅な装飾に囲まれた暮らしから、誰の目も気にせずゴロンと横になられたこともあるでしょう。

シンプルな姿の建物ながら、その構造および使われている木材などは、目を見張るものがあります。


「ここも特徴のひとつです~」とガイドをしてくださる職員の方の周りに、参観者が集まっています。

「え?なに、なに?」とミモロもそこへ。

注目されていたのは、深い軒下のたたき。

漆喰のたたきには、小石が1つ、2つ、3つと埋め込まれていて、「ひふみ石」と呼ばれているもの。
「この小石のこと…?」ミモロの靴と比べても、その小ささがわかります。

シンプルな建物に寄り添う遊び心ではないでしょうか?

現在、池の一角にある創建当時の唯一の建物である「窮邃亭(きゅうすいてい)」は、修復工事中。

残念ながら拝見できません。

そのそばにある「楓橋」は、その名の通り、紅葉のビューポイント。

橋の下に、楓の落ち葉が、秋の名残りを留めていました。

「うわ~なんかモダンな感じがする景色…」と、「西浜」の静かな景色に見惚れます。

木々のシルエットが映る池の面…季節により、枝に繁る葉の形が変わり、そこに現れる景色も異なる趣向です。

「ここで舟浮かべて遊んだんだって…いいなぁ~」とミモロ。親しい人たちと共に過ごす舟遊び…

山の麓にある池で、高所にあるため、そこからの景色は、開放的。谷川を堰き止めた人工池は、西側の開ける場所には、視線を遮らないよう、高い木は植えられていないのです。

視線を遮らないと共に、石垣を隠すように植えられた数十種類の常緑樹は、丁寧に刈り込まれ、周囲との調和を醸し出しています。

「すごい幅広い刈り込み…カットするの大変そう…凄いね~」と、変なところに感心するミモロ。


雄大な自然を感じながらも、それが緻密に計算されたお庭であるところが「修学院離宮」の魅力。


皇室用財産(国有財産)として宮内庁が管理する「離宮」は、まさに歴史を物語るもの。でも、仏像や建物とは異なり、さまざまな木々という変化する生き物も管理する大変さは、想像を超えるものがあります。「どの季節に来ても、本当に美しい…」と。

歩きながら、その管理の見事さにも感激してしまいます。

秋を鮮やかさをかろうじて、わずかに感じることができた12月下旬


「前ね、雪の日にも、ここに来たことあるの…それは、本当に美しい白銀の世界だったよ~。すごく寒かったけどね~」とミモロ。

どの季節に訪れても、きっと感激する「修学院離宮」です。

*参観に関しては、昨日のブログに詳しく説明しています。ぜひそちらをご覧ください…。

<ブログを見たら 金魚鉢をクリックしてね 応援よろしく!ミモロより
人気ブログランキング

ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら

[ミモロの京都暮らしカレンダー2025」可愛いミモロをおそばに…

ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、[email protected]まで
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

当日受付で拝観した「修学院離宮」。広大な敷地の中に点在する離宮の見どころを巡ります。

2025-01-28 | 歴史・史跡
「ここの畑で作られたお米や野菜食べたいなぁ~」と、ミモロがいうのは、「修学院離宮」の畑です。

昨日のブログでお伝えした野菜ができた場所。この日は、その1か月前のことになります。

昨年の12月の末、用事があって「禅華院」に伺った時です。「修学院離宮」のそばにあるお寺で、そこに伺う前に離宮への受付場所を通った時…「あ、当日受付やってる~1時間後だって~せっかくだから拝観しようよ~」と言い出しました。

宮内庁管轄の「京都仙洞御所」「桂離宮」「修学院離宮」は、拝観するには、「宮内庁ホームページ」から事前予約が必要。でも、いずれの場所も申し込みに余裕がある場合は、当日受付が行われるのです。(当日受付には、身分証明をするものの提示が必要)

「修学院離宮」の場合は、1日、5回の参観時間があり、それぞれ定員50名。参観は無料。所要時間は、約1時間半です。
比較的、他の場所に比べ、当日受付で拝観しやすいと言えるかも…。でも、他の場所より、歩く距離が長く、高低差もあるので、足に自信がある人におすすめ。

ミモロは、13時半の部に申し込むことができました。「さぁ、出発だよ~」と、参観受付を済ませ、参観者休所で、「修学院離宮」の見どころや歴史などの解説ビデオを見た後、いよいよスタート。


参観者は、団体行動。ガイド担当者の先導で、敷地内を巡り、最後部にも職員が付きそい、はぐれないように進みます。


「さすがに紅葉終わっちゃってる~」。紅葉が遅かった京都でしたが、さすが12月下旬は、冬の景色になっていました。


「修学院離宮」は、そもそも10世紀の後半にあった「修学院」というお寺があった場所の一帯を、江戸時代の明暦年間に後水尾上皇が造営を始めた離宮。雄大な自然の中に、3カ所の離宮があり、山、池、松並木、田畑などから構成される総面積54万5千㎡を越える広大なもので、明治時代に宮内省の所轄になるまで、垣根もない開放された場所だったそう。昭和39年に、敷地内の8万㎡の農耕地を買い上げ、景観保持を行い、現在の姿になっています。そこの農地は、昔から農作物を作っていた農家に貸し出され、現在は、しっかり柵やネットが張り巡らされた中で、野菜やお米を栽培しているのです。
「だから、畑を勝手に見に行っちゃいけないんだよね」とミモロ。

さぁ、拝観を続けましょう。
ミモロたちが、最初に向かったのは、「下離宮」。離宮の中で、一番、低い場所です。

「寿月観」という柿葺入母屋数寄屋風造りの建物が…。
一見簡素な姿ながら、そこは文化人の後水尾上皇の好みらしく随所に趣向が凝らされているのです。
「菱形模様がお好きだったんだって~」と、よく見ると、いろいろなところにそれが施されています。


木戸にも美しい絵が見られます。


他の離宮への拠点で、ここでもおもてなしが行われたそう。


さぁ、次へ移動しますよ~
山を眺めながら、畑の中の道を進み「中離宮」へ。

「もう稲刈り終わっちゃる~稲穂があるときにも来てみたいね~」とミモロ。


「いけない~もっと早く歩かなくちゃ~」小さなミモロは、参観者の最後尾付近になりがち…

後ろには、警備の人がすぐそばに…

「あ、紅葉残ってる~」と、途中つい足を止めて眺めるミモロです。


最後部は、中国からの観光客の3人グループ。いろいろな場所で、さまざまなポーズで写真を撮影。団体から外れないように、立ち入り禁止エリアに入らないように警備の人の目が光ります。

「中離宮」に到着。ここには、「楽只軒」と「客殿」という2つが繋がった建物があります。


「客殿」は、後水尾上皇の皇后である東福門院が亡くなられた後に、御所にあった建物を移築。そこには、上皇崩御の後に、得度した第8皇女の光子さまが住まわれました。

「東福門院さまって、徳川秀忠のお嬢様でしょ。ここに暮らしていた時期があるんだ~」と、同じく東京生まれのミモロはポツリ。「江戸が恋しくなかったかなぁ~」

この建物で、ミモロが好きなのが、祇園祭の鉾を描いた杉戸。
狩野敦信作と言われます。
「京都に暮らして、祇園祭見たのかなぁ~。きっと祇園囃子は、聞こえたかもね~」と想像するミモロです。
他には、円山応挙が網を描いたという鯉の絵なども。

「逃げるんだ~すごく元気な鯉だね~」と。

2つの建物を階段で繋いだ複雑な構造。


離宮の建物は、宮大工など熟練した職人の技が随所に見られるのも魅力。
 

では、最後の「上離宮」に向かいましょう。

再び、畑の横の道を進みます。

<ブログを見たら 金魚鉢をクリックしてね 応援よろしく!ミモロより
人気ブログランキング

ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら

[ミモロの京都暮らしカレンダー2025」可愛いミモロをおそばに…

ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、[email protected]まで
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

修学院の山の麓にある「禅華院」での写仏体験。観音堂での読経。山を眺めながらのお茶タイム。素敵な体験の1日。

2025-01-27 | 体験
修学院の山を臨む「禅華院」で写仏をしたミモロ。描いた後、観音堂で描くモデルの仏様にお供えして、読経をしました。


ミモロが、写仏で描いたのは「三面大黒天」。

ご住職が、それを袋に入れて、観音堂の仏様の前に供えます。


「では、般若心経と延命十句観音経を唱えます」と。
ミモロも「般若心経」を仏前に座って、ご住職の声に合わせて唱えました。

朗々と響くご住職の読経の声…「いいお声…」と、その声に包まれて清められる心地に…。


観音堂には、ミモロが写仏した「三面大黒天」の実物もお祀りされています。


写仏する仏様の実物を近くで拝めることで、ありがたさもいっそう。
1月、2月限定で写仏できるという「涅槃図」。

「あ、ここにネコがいる~」と、たくさんの動物の中から小さなネコを見つけました。

「よかった~ネコがいる図で…ネコがいない場合もあるんだもの…」と。

「ミモロちゃん、お茶の用意ができましたから、お机のところへどうぞ~」と奥様に促され、写仏をした机へ戻りました。

そこで、お茶とお菓子を頂きながら、目の前に広がる修学院の山を眺めます。「いい景色~こんな時間過ごせるの幸せだね~」と。

初めての写仏体験…写経も心落ち着くものですが、写仏は、それぞれの寺院で独自のものがあり、それを描くのは興味深いもの。

「般若心経の写仏は、どこの寺院でも同じだけど…」と、写仏に心惹かれたミモロです。

御朱印を頂くだけでなく、それぞれの寺院のご本尊にいっそう向き合う時間が過ごせる写仏は、特別感が…。

京都では、嵯峨「大覚寺」、東福寺塔頭「勝林寺」、山科「随心院」など、いろいろな写仏体験ができる寺院があります。

ここ「禅華院」でも毎月写仏・写経体験が予定されています。

非公開の寺院でも、この日は、ご本尊への参拝やお庭の拝見が可能です。
今後の予定は、2月15日、3月29日、4月25日、5月24日が…。
「あ、2月1日は、大根炊きだって~」と、急に眼を輝かせるミモロ。

「ミモロちゃん、お疲れ様でしたね~」とご住職と奥様。

「すごく楽しかったです~ありがとうございました」とミモロ。「あの~あの写仏の図案って、どうやって作ったんですか」と。
なんと写仏の図案は、美術大学卒業の奥様がPCのソフトを使い、それを元に、筆ペンで描かれたそう。「だから、線が温かいんだ~スゴイ!」と感心しきりのミモロ。多くの写仏の図案は、塗り絵のラインのように一定の太さ。でも図案が筆ペンで描いたものだから、線に微妙な強弱があって、それが温もりを感じる絵になっているのです。

「ミモロちゃん、細かいところに気づくんですね~」とご住職。「まぁね~お絵描き好きなんで~」と答えます。

「また、伺います~」と手を振ってお別れするミモロです。


*「禅華院」京都市左京区修学院烏丸町20 ☎075-781-2609 普段非公開なので、写仏や写経などの日に参拝をおすすめ。


さて、お寺の向かい側には、広々とした畑が広がっています。修学院の有する土地で、昔からここに住む方々が借り受けて、さまざまな作物を育てているのです。

「ここで育つ野菜って美味しんだろうなぁ~食べてみたい~」と常々思っていたミモロです。
この日、ふと中を見ると、野菜を積んだ軽トラの姿が…。そばで作業をなさっている農家の方がいらっしゃいました。
「あの~すみません~この野菜、どこで買えるんですか?」と、大胆にも声を…

すると、「なにが欲しいの…」と。荷台にある大きなブロッコリーが目につきました。「春菊もありますよ~」と温室からの声。

ここの農家の方は、なんとここで代々300年以上も作物を育てているそう。「え~後水尾上皇が修学院離宮を造営してから、ずっと…」と気が遠くなるようなお話。そして収穫された農作物は、京都の有名料亭に納められたり、昔からお付き合いがある方にお届けするそう。
「わ~そんな野菜なんだ~」と驚くミモロ。

「今日は、禅華院に写仏しに来たんです~ここのご住職とは、もう10年くらいのお友達です。とても読経の声が素敵ですよね」と農家の方にお話しします。「そうなんだ~昔から知ってるんですね~住職が来たばかりの頃に比べたら、円熟した声になりましたね~」と、さすがお寺を支える檀家の方。「また、お願いします~」と農家の方にお礼を言って、野菜を抱えるミモロです。

*畑へのゲートが開いていても、無断で中に入ると、修学院離宮の警備の人が飛んでくるとか。くれぐれもご注意を

値段は、スーパーより高めですが、さすが美味しい野菜です。「修学院離宮の土地で育ったんだよ」といいながら、胡麻和えした春菊をありがたく頂きました。

<ブログを見たら 金魚鉢をクリックしてね 応援よろしく!ミモロより
人気ブログランキング

ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら

[ミモロの京都暮らしカレンダー2025」可愛いミモロをおそばに…

ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、[email protected]まで
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
OSZAR »