しかし、国民負担率の重さこそ最優先で解決すべき。
最近は、「五公五民」という語句を使って政府の姿勢を糺す。
そんなケースも増えて来ているようだ。
衆議院内閣委員会で立憲民主党の議員は、こんな質問。
物価上昇に賃金上昇が追いつかず・・・。
国民は手取りのアップ、使えるお金を増やす政策。
それをまさに望んでいると考えている。
働いても働いても、税金と社会保険でその収入の約半分を・・・。
取られてしまい、江戸時代でいうと年貢制度の五公五民である。
収穫した米の5割を年貢として納めて・・・。
残りの5割が農民の手元に残る。
そんな状況で、物価高騰が続き、生活必需品の価格も上がる。
日々の生活が苦しい・・・これが国民の切実な声だと思う。
江戸時代の「五公五民」は、各藩に納める年貢。
それが如何に重かったかを示す言葉。
百姓一揆の発生と紙一重のラインだったとされている。
そんな「五公五民」という語句を使って追及。
国民負担率の重さを指摘する国会質問は・・・。
令和に入って、衆参合わせて21回に及んでいるそうな。
ところで国民負担率は、こんな計算らしい。
租税負担率と社会保障負担率の合計が、国民負担率とか。
計算式の分母は、その当該年度の「国民所得」。
国民所得は、個人の賃金総額と企業などの経済主体。
それらが稼ぎ出した利益の総額。
分子は、個人が納める住民税や所得税。
企業が納める法人税などの「税金」。
労使で分け合い支払いする年金や医療、雇用、介護など。
これらの「社会保険料」で成り立っているそうな。
つまり、「(税金+社会保険料)÷国民所得=国民負担率」。
こういう式で計算されているそうな。(続く)