
透析を止めた日
議員さんたちの間で話題になっているのだそうです。
その序文には・・
私たちには、どんな苦痛を伴おうとも、たとえ本人の意識がなくなろうとも、
とことん透析をまわし続ける道しか示されなかった。そして60歳と3ヵ月、人生最後の数日に人生最大の苦しみを味わうことになった。それは、本当に避けられぬ苦痛だったか、今も少なからぬ疑問を抱いている。
私たちには、どんな苦痛を伴おうとも、たとえ本人の意識がなくなろうとも、
とことん透析をまわし続ける道しか示されなかった。そして60歳と3ヵ月、人生最後の数日に人生最大の苦しみを味わうことになった。それは、本当に避けられぬ苦痛だったか、今も少なからぬ疑問を抱いている。
と注文しようと思ったサイトに記載されていました。
早速購入して読もうと思います。
先週、ある三人の患者さんに関わらせていただきました。
100歳を超えた方の看取り
肝臓疾患の方の亡くなる前の苦痛緩和
頭頚部がんの方の週単位病状変化の苦痛緩和
共通しているのは
・腎不全
・その苦痛はしっかりと緩和できたこと
腎不全の症状緩和は
がんと大きく異なります。
がんは薬剤の上乗せ
腎不全はwithdraw
つまり、差し控え
どのタイミングで何を止めていくか・・
輸液(点滴)の水分量
尿量減少すると、
体内に水が貯留し
体内に水が貯留し
浮腫、腹水、胸水、痰
(気道分泌、肺水腫)が増加
なので、痰や喘鳴を見ながら
輸液量を減量し、
呼吸苦を最小限にします。
輸液のタンパク:
控えます。
タンパクはアミノ酸で投与し
腎で分解、尿から排泄されます
腎不全になると排泄が遅れ
尿素窒素として体内に貯留する
ようになります
尿素窒素はせん妄や混乱を招きます。
そのため、タンパクの投与は
尿素窒素になり辛いアミノ酸に
限定したり
投与自体をやめたりします。
輸液の電解質 :
カリウム(K)を除きます。
Mgも除きます。(下剤に注意)
カルシウム、リンに注意します。
ビタミンは代謝維持に必要です
カロリーとタンパク質のバランス
腎不全に適した調整を行います。
<NPC/N比>
NPC:非タンパクによるカロリー
(糖質g x4 + 脂質g x 9 )kcal
N:窒素(タンパクを構成)
タンパク質g ÷ 6.25
通常 :150
侵襲時:100(手術後、感染症など)
しっかりとタンパクを入れる
腎不全:300(生活が出来ている時)
タンパクを少なくして
糖と脂肪でカロリーを維持
ただし、亡くなる前は
カロリーは余剰となり
血糖値が上昇するなどするため
カロリーは余剰となり
血糖値が上昇するなどするため
カロリーもタンパクも控えます。
このように、
水も、カロリーも、
タンパクも控えていくのですが、
水も、カロリーも、
タンパクも控えていくのですが、
かといって、
すべてを急にやめると
体は対応しきれないため、
すべてを急にやめると
体は対応しきれないため、
ゆっくりと体の消費に合わせて減量していきます。
このスピードがとても難しく
しっかりと患者さんの様子を観察すること、
実臨床の経験を積むことが重要になります。
私は腎外科という
変わった診療科で
初期研修を行ったこともあり、
外科でありながら
腎内科の医師に
重要なことを教えて頂きました。
また、透析も腎移植も
当時日本で一番症例数が多い
医局にいましたので、
患者さんから沢山のことを教えて頂きました。
その経験は、腎不全の患者さんにしっかりといかせています。
本当にありがとう・・
最初に書いた患者さん達
つかった薬剤はほんのわずかでした・・
最初に書いた患者さん達
つかった薬剤はほんのわずかでした・・
写真は、私が生まれ育った岡山真庭市の醍醐桜
真庭のご出身でいらしたのですね。
ブロ友さんが真庭に住んでいますので、度々お邪魔しています。
これからの季節には凱旋桜や醍醐桜も見に行きます。
今年は4月の後半に行く予定です。
醍醐桜を初めて見た時には本当に圧倒されました。
とても凛として美しいです。
でも醍醐桜は知りません、観に行きたいものです。
母は腎がんでしたが、転移もあり、最期は点滴で浮腫がどんどんひどくなり、大きな苦痛があり、本当に人生一番の苦痛だったのかもしれません。(がんと腎不全は違うのかもしれませんね… ) 母はそのあと中心静脈に麻酔を打ちましたから本人は救われたかもしれません。私としては最期まで自然でいて欲しかったのですが。 今は自分の最期を考える時になってしまいました。
真庭市の桜を愛してくださり、本当にありがとうございます!
何年も帰郷していないので、懐かしくて、偶然の繋がりに、もう感謝でいっぱいです!!
コメント、ありがとうございました😊
aruga
本当ですか!
かんばの滝、鯉岩って呼ばれている岩があって、猿が放たれていて、故郷の名所です!
なんか、嬉しいなぁ〜
コメント、ありがとうございました!
醍醐桜、是非!!!
aruga
お母様の最期をシェアして下さり、ありがとうございます。
腎がんは、他の固形がんとも違う性質を持っているので、大変難しい状態だったのでしょう。自然に逝かせてくれないのも、がんなのです…
そんな時間を見守って差し上げられたのだなあと想いを馳せています。
コメント、ありがとうございました。
aruga