前回の投稿をもちまして、このブログは終了します。引越しはしないのでgooにおいて終了ってだけでなくブログそのものをおしまいにします。
ま、気が変わりやすい性質(たち)なんで、最後のあいさつをしたにもかかわらずgooブログサービス終了までにまた投稿するかもしれないし、さらにはブログを続ける気になって引越しもするかもしれません。が、たぶんもう書かないだろうなあ。
サービス終了を知ってのち新しい記事は . . . 本文を読む
世の中は激変しています。変わらぬものなどないから世の中が変わるのも当然ですが、変化するにしてもその変化の激しいこと激しいこと。激流といっていい。その激流にもまれている私たちも当然激変している。せざるを得ない。
とは思います。思いますけど、はたして私たちは変わっているんでしょうか。いやいや、たしかに変わっています。変わっているとは思うんですが実のところその変化は世の中の変化に対しての順応的な変化に . . . 本文を読む
では今回は時間の話から。
第一の時間は、ゆるやかに移り変わって行く身近かな時間です。身近かな時間は、花鳥風月をなかだちにして現われて来ます。(中略)
第二の時間は、「わたし」をおびやかし、不安にさせる時間です。蛇や、海鳴りや、流れのおっちゃんの死など、ものをなかだちにして不意に現われて来る時間です。
文中に「もの」とありますが、これは「もののけ」なんていうときの「もの」。原義的な無物無生物でも . . . 本文を読む
向かいのお寺へ己書を見に行ってきました。
先生の作品、生徒の作品、どれも上手いもんです。これはさっき来た小学生の書いたものって見せてもらったのも、なかなかのもんです。好きに書いていいってのは子供のほうが得意かもしれない。あたくしは頭が堅いので好きにしていいと言われても戸惑うばかり。
作品の展示の隣のスペースでは体験もさせてくれる。
ぼくはこういうの苦手なんで、と断ったんですが、奥さんにまあまあそ . . . 本文を読む
前回のつづきは定期更新である次の日曜日に更新します。今回は不定期更新のイレギュラーの回。
散歩から帰ってきたら向かいのお寺でイベントの準備をしている。このお寺はときどきイベントをしてまして、以前お琴の演奏会をしたとき聴きに行ったことがあります。
門で幟旗を立てていた奥さんがあたくしの姿をみとめて「己書って知ってる?」と声をかけてくる。テレビでも話題だとのことですがテレビを見ないあたくしは知りま . . . 本文を読む
佐藤正英「故郷の風景 もの神・たま神と三つの時空」(ちくまプリマー新書 2010年)
著者は大学の先生で専門は倫理学、日本倫理思想史。
裏表紙の内容紹介にこうあります。
日本人なら誰もが、懐かしく、心地よく感じる原風景。そこには、自然や神仏と接する、三つの時間と空間がある。失われた近代日本の土俗の風物と暮らしを、美しい文章でたどり返し、体感する。
大学の先生が書いたものですが論述文ではありませ . . . 本文を読む
「リトル・フォレスト」(監督:森淳一)夏/秋編が2014年、冬/春編が2015年に公開。
原作は五十嵐大介の漫画。全2巻。去年(2024年)漫画については書きました。
読書メモ(五十嵐大介 その2) - 瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」
このときは途中までしか読んでいなかったので、その続きを。最終話近く、母から主人公への手紙。
何かにつまずいて それまでの自分を 振り返ってみる度に
. . . 本文を読む
前回につづいて矢野誠一の本から。
この本は落語だけでなく演劇についても触れています。その中の「マルセ太郎の藝」で矢野誠一は書きます。
マルセ太郎の「映画再現藝」の、どこにいちばん価値があるかといえば、再現藝イコール批評藝になっていることだろう。つまり、映画のなかの一場面を、そっくりそのまま演じながら、それがマルセ太郎の感性によって、たくみにデフォルメされているのだ。
と言われると観てみたくなり . . . 本文を読む
矢野誠一「志ん生の右手 落語は物語を捨てられるか」(河出文庫 2007年)
文庫なので2007年出版という最近の本ですが(最近でもないか。20年くらい前だもんなあ。歳をとると20年前なんて「最近」のうちですけどね)底本は1991年。古い本です。収録されているのはさらに古い。タイトルになっている「落語は物語を捨てられるか」は1973年6月5日の毎日新聞に寄稿したもの。
落語が、これほど物語と離れ . . . 本文を読む
前項では銀河の未来の選択肢として三つ示されたって話をしました。で、3)汎銀河生命圏ガラクシアを選んだ。
ここまでが前置きでして本題はここから。選んだはいいけど迷いが生じるんですね。第5作「ファウンデーションと地球」はその迷いが描かれる。3)でよさそうなもんですが何を問題にしているのか。
「(前略)ぼくは感心しないぞ。いかに大きく、いかに多様性があるとしても、惑星にひとつの頭脳なんて。ひとつだぜ! . . . 本文を読む